石神井池のかいぼり

 既に多くの方がSNSで投稿されていますが、今年の2月は石神井池でかいぼりが行われました。

 池のほとりには生物捕獲の結果が掲示されているのですが・・・

「アメリカザリガニが14匹!?そんな少ないわけないだろ!!?」

 というのが率直な感想です。

 吉祥寺にある、神田川の水源の井の頭池はかいぼりを繰り返した事で藻の繁茂が復活したそうなので石神井池も期待したいですね。ただし、石神井池はボート池なので繁茂した場合ある程度刈られると思われるのと、三宝寺池やひょうたん池はかいぼりされていないので、すぐにザリガニが侵入してくるとは思いますけれども。

 ブルーギルとブラックバスは予想通り多いですね。本当に在来種のために個人の放流はやめましょう。

 それと、ヌマチチブが190匹というのも驚きました(チチブは在来種ですが、ヌマチチブはこのあたりでは外来種です)。子供の頃陸封されたヨシノボリだと思っていたのは全部ヌマチチブだったんですかね?

 一匹いたウナギ。君は一体いつからここにいるのか。


 石神井池の水は基本、浄化されてまた三宝寺池に流されているので、現在石神井池の水は普段は石神井川に合流していません。

 かいぼり中は干上がった池の中央を一筋の水路が流れています。

 石神井池はここが公園化される時に、三宝寺池の水を堰き止めて作った人造池で、三宝寺池の湧水が枯れる前はこちらが石神井川の本流だったので、数十年ぶりに石神井川のかつての本流が人々の前に姿を現した、という事になります。

 堰き止め口はこんな感じ。ご覧の通り、実はもの凄く水深が浅い池なんですね。

 一見、自然が豊かに見える石神井池ですが、水位が低下した状態で護岸を見て分かる通り、基本的にはコンクリート護岸の池です。コンクリート護岸であると水辺を好む水草が生育できず、生息できる生物にも限りがでてきます。

 道路が迫っているのでコンクリートを剥がす事は難しいと思いますが、護岸の前面に土を盛る等して水草が生えやすい環境がいずれできるといいなと個人的には思っています。

(撮影 2021/2/15 石神井池)

武蔵野台地の湧き水復活を考える

外環道の開通工事を控え、 改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした 武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、 石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

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