渇水期の石神井川②(下野谷橋)

 今年の渇水期の石神井川の流れはどこから始まるかと言うと、下野谷橋からです(年によってもう少し上流だったり、下流だったりします)。橋の下に暗渠水路の流入口があり、そこから水が流入しています。

 形状的には護岸に直接湧き出している湧水ではなく普通に雨水管の流入口かと思われます。雨水管とは生活排水が流れる汚水管とは別に、排水口などから集められた水が流れる水路で、基本的には雨が降った際、街の雨水を川に排水するのが役目です。

 早稲田大学付近の谷にはどこかで湧水が湧いていると聞きますので、付近の湧水が雨水管を通して石神井川に流入しているのだと思われます。

 下野谷橋から下流は石神井川の流れが写真の通りはじまり、所狭しとアオサギやカルガモ等の水鳥が集まっていました。

 ところで、この下野谷橋の北岸の台地上には南関東最大級の縄文集落である下野谷遺跡があります。

 渇水期も安定的に石神井川が流れる場所が、大きな縄文集落の崖下であるというのは納得してしまいますね。

(撮影 2021/2/15 全て下野谷橋付近)

武蔵野台地の湧き水復活を考える

外環道の開通工事を控え、 改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした 武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、 石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

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