梅雨明けの石神井川①(武蔵関~富士見池)

 7月16日に梅雨明けが発表されたので、石神井川上流部の様子を見に行くことにしました。

 トップの写真は武蔵関駅北側の石神井川。渇水期よりは水量が多いですが、少し下流の上石神井団地の石神井川に比べると目視ですが水量は減っている印象です。やはり通年で石神井川を観察している身としては、武蔵関~上石神井付近もかなりの湧水が流入しているのではないかと推察します。

 水は少し濁っている印象で、梅雨明けで間もないのでまだどこかで下水が流入しているのかとも思いましたが、原因は遡っていくうちに分かりました。

 上の写真は富士見池水門から石神井川に流入する富士見池の水です。

 梅雨の間に調整池である富士見池に貯められた水が、石神井川に放流されており、その富士見池の水がかなり濁っているようで、合流点でははっきりと色の違いが見て取れました。

 基本的に富士見池より上流の石神井川流域は分流式下水道で、生活排水は入ってこないはずですが、雨水は道路の汚れを洗い流して石神井川に流入しその水が貯められ、しかも富士見池は基本的には三面コンクリートの池なので浄化機能も低く、水質が悪化してしまっているのだと思われます。

 ただし、富士見池も南側の一部はこのように自然再生が図られ、ここに飛来する野鳥目当てのバードウォッチャーも何人かいらっしゃいました。

武蔵野台地の湧き水復活を考える

外環道の開通工事を控え、 改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした 武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、 石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

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