火山灰台地の武蔵野台地
台地を形成する関東ローム層
関東ローム層は、いわゆる「赤土」です。これは土に含まれる鉄分が酸化している為に赤くみえるもので、武蔵野台地上ではどの家でも庭を掘れば、赤土を見ることが出来ます。
ちなみにローム層は火山灰でできていると言っても、一気に火山がドッカーンと噴火してできたものではなく、火山周辺の火山灰が風で舞い上がって降下した埃のようなものがほとんどなので、粒の小さな粘土状の土になっています。「埃なんて、そんなに積もるものなの?」と思ってしまいますが、実際現在でも関東地方は火山灰が毎年0.1mm~0.2mm程度堆積しているのだそうです。
この関東ローム層は「武蔵野台地の段丘崖に分布する著名湧水の湧出機構の解明とその保全ならびに環境モニターとしての機能の検討」によると、降水の浸透に都合のいい大きな土の隙間と、降水の保留に都合のいい小さな隙間の両方を持っており、土が十分に湿った状態であれば大きな隙間が昨日して水が素早く地下に浸透するけれども、土が乾いてしまっていると小さな隙間が機能して水を土に貯留しようとするのだそうです。
一般に、関東ローム層は地下への浸透率が高いと言われていますが、乾燥している状態ではそうではないというのは、留意点ですね。
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