まとめ:石神井川の水はどこから来るのか?

(画像)下石神井3丁目付近の石神井川


 さて、長くなりましたが、こうして多摩川の扇状地や武蔵野台地の形成という歴史をもとに石神井川の水がどこから来るのかをまとめると、次のようになります。


  • 石神井川が流れる武蔵野台地は、多摩川の扇状地だった砂礫の層の上に火山灰からなるローム層が積もってできた場所だった。
  • 石神井川はもともと、多摩川の扇状地だった砂礫層の伏流水がわき出したことでできた川だった。
  • 武蔵野台地も湿った状態では降った雨がよく染み込む土地だった。この水が砂礫層まで染み込み、湧き水となって川に湧き出していた。

 

と、いうことになります。

 よく川の水が流れる範囲を示す言葉に「流域」という言葉が使われます。これは、水は高いところから低いところへと流れるため、地形が一番高いところを降った雨が流れる範囲として示したものです。

 石神井川にも「流域」というものはあり、東京都の建設局などに掲載されている石神井川の流域は下記のようになります。

(画像)石神井川流域図 ※より引用



 しかし、これはあくまで「もし地上に降った雨が染み込まずに川に流れるとしたらどの範囲か?」を示したものです。

 実際には武蔵野台地は水がよく染み込む土地でしたし、石神井川へ流れる伏流水、地下水脈は、多摩川が山間部を抜け出た扇状地てっぺんである青梅から始まっていると言っても過言ではありません。

 なので、石神井川の水はもちろん、神田川や白子川、野川などの川の水の問題は武蔵野台地全体の問題なのです。

 そのことを踏まえて、話は次章「湧水の現状」へと続きます。

武蔵野台地の湧き水復活を考える ~外環道の開通を控え~

外環道の開通工事を控え、改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

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