渇水期の石神井川①(東伏見付近)

 他の河川と同様、冬は石神井川の渇水期です。

 中流、下流でも湧水量が減り、流量が減少しますが、近年の石神井川は冬になると東伏見から上流のおよそ5~6kmの区間は水が完全に枯れてしまいます。

弥生橋付近(撮影2021/2/15)

 源流部の湧水は流域の宅地化以降は冬は枯れていたのだと思われますが、10年くらい前までは石神井川源流にあたる日立電気の工場の冷却水(熱を下げる為だけに使われる水なので水質は汚くありません)および、小平市の下水道未接続のエリアからの生活排水(とても汚い)が流れ込んでいたので、良くも悪くも冬も水は流れていました。

 しかし下水道普及率が100%となり、石神井川に排水が流れなくなったので、冬は水が枯れるのは当たり前になりつつあります。

 この区間は緩傾斜護岸で夏は下の写真の通り子供たちが川遊びをする姿が見られ、多自然型川づくりが施工されているので河川環境的にも良好なのですが、冬に枯れてしまうのはなんとも残念です。

夏の弥生橋付近(撮影2021/2/15)

 ぜひ、上流域の雨水浸透桝設置を促進して、湧水の保全に努めて欲しいですね。


武蔵野台地の湧き水復活を考える

外環道の開通工事を控え、 改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした 武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、 石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

0コメント

  • 1000 / 1000