台風19号後の石神井川① 石神井台~関町

 日本各地に様々な爪痕を残した令和元年の台風19号、ハギビス。

 記録的豪雨は洪水や土砂崩れを引き起こし、死者・行方不明者は合計100人を越える大災害となりました。


 都市河川である石神井川も一部で洪水警戒水位を越えましたが、幸い水があふれだすことはありませんでした。
 そしてそのあと、武蔵野台地では黒目川源流のさいかち窪をはじめ、あちこちで湧水の復活のうわさが流れています。

 

 石神井川も台風の後、目視ではあるけれども明らかに水量が増えており、上流部で湧水が増えていることが予想できたので、台風が過ぎて約1カ月経った11月2日、上流まで久しぶりに遡ってみることにしました。


 まずは、石神井台に最近できた都営石神井アパートの緩傾斜護岸。

 水際部の歩道が濡れていたので降りてよく見てみると・・・

 コンクリートの繋ぎ目のゴムの緩衝材部分から、水が少量ですが湧き出ていました。

 よく見ると、湧き出した水が作った水たまりには藻が生えてきていました。おそらく台風後ずっと水がわき、水たまりができている状態なのでしょう。

 緩傾斜護岸は施工されて1年くらいですが、設計の段階でもここで水が湧くということは想定してなかったのか、ここのコンクリートにはまともな水抜き穴もありません。

 とはいえ、関町~石神井台は現在の石神井川の重要な水源エリアではあり、護岸をよく見るとあちこちで水が湧いています。

 石神井川は武蔵関駅前を通り、西武新宿線を横断。
 富士見池へと向かいます。

武蔵野台地の湧き水復活を考える

外環道の開通工事を控え、 改めてかつて豊富な湧水量を誇った三宝寺池をはじめとした 武蔵野三大泉(井の頭池・善福寺池)の湧き水復活について、 石神井公園を愛する一般市民の立場から考えたいと思います!

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